2007年12月22日

県北・沿岸圏域のグリーン・ツーリズム実践者と県との意見交換会のレポート

平成19年12月17日、岩手県田野畑村ホテル羅賀荘にてグリーン・ツーリズム実践者と県との意見交換会が開催されました。

岩手県内でも特に振興不振である県北・沿岸圏域を何とかしようと県では県北・沿岸振興本部を設置して体制を強化するとともに、昨年の11月に市町村や地域の皆さんと議論を重ねて『県北・沿岸振興の基本方向』というものを作って、これまでにない地域の協働による取り組みを進めているとの事です。

そんな基本方向策定から1年を経過し様々な取り組みが進んでいるそうですが、今回は特に『体験観光や教育旅行、地産地消』などの形で、これまでの観光では必ずしも対象となってこなかった身近な自然や食、地域の基本である第一次産業などの地域資源を活用した取り組みを進めている人々(つまり、グリーン・ツーリズム実践者)に焦点を絞って意見交換会を行いました。

今回、実践者として参加してきた地域は以下の通りです。

二戸地域 つぶっこまんま

久慈地域 久慈広域観光協議会観光コーディネーター
     久慈市定住交流促進部

宮古地域 いわてグリーンツーリズムネットワーク会長 海幸園
     体験村・たのはた推進協議会コーディネーター

釜石地域 宝来館

気仙地域 もさばロハス倶楽部(G・Tテグムの会)
     民宿海楽荘

アドバイザー 三陸鉄道コーディネーター

オブザーバー ama水辺の自然文化研究所

詳しく名前は書きませんが、それなりにそうそうたるグリーン・ツーリズム関係者のメンバーが集まったわけです。

県としては、県北・沿岸地域から集まってきた実践者の皆さんのきたんのない意見(課題や要望など)を聞くという事でしたので何を言おうか色々と迷いましたが、以下の事を言う事に決めて発言しました。

活動として、もさばロハス倶楽部では、布ぞうり作りの体験を行う事で、地域のシルバー人材に光を当てた。また、親子夏休み体験事業を行う事で、中山間地域の自然と人材など地域資源を活用する事が出来た。
G・Tテグムの会では、大学生や若者を受け入れ、地域づくりとしてのグリーン・ツーリズムを行うことで、若者の地域づくりへ参加するという啓発活動を展開してきた。

もさばロハス倶楽部としての課題:それぞれ思惑や立場の違うG・Tインストラクターが集まっているのでまとまりがない。気仙という大きな枠での受け入れ態勢がまだ出来ていない。インストラクターのそれぞれのスキルに差がある。

G・Tテグムの会としての課題:行政と連携していない。公的な協議会が町にない為にグリーン・ツーリズムという事業自体への認識が町全体的にまだ深まっていない。個人でアルバイトをしながらグリーン・ツーリズム振興に力を入れているが、任意団体として活動し続けるのには限界がある。事業拡大するための資金や人材が不足している。我々は旅館業者や観光開発などの団体などではなく、地域づくりと第一次産業を振興させる為にグリーン・ツーリズムをおこなっている任意団体であり、国を支える人材育成を目的に主に若者を受け入れているので、ビジネスとして成り立ちにくい。また、県が進めている学習旅行事業への受け入れに関する方針とは若干違っている。

だいたい以上の内容を発言しました。

その他の各地域の方々の発言は下記の通りです。

二戸地域 中山間地域であるため、地域づくりのポイントは体験型観光に絞り込んだ。振興局の縦割りの体制をやめ、各部と協力して行い、二戸地域に核となる拠点づくりに力を入れた。その結果、食に対する安全・安心に関する関心の高まりから雑穀生産地の見学会などが開催されたり、雑穀などの野菜の流通が拡大した。課題は地域のオペレーター的な役割を必要としていること。

久慈地域 教育旅行、特に森林の体験で成功している。観光協会などとグリーンツーリズムで連携が出来ている。行政がしっかり仕事として事業をおこなった結果が出ている。民泊の受け入れ先が50軒以上ある。課題はこれから地域のどうやってお金を落とすかということ。

宮古地域 誰のためにやるのかをしっかりとしなければならない。グリーン・ツーリズムは総合産業である。県と各地域との考える方向性はだいたいあっているが、スピードが違う。摺り合わせが必要。

釜石地域 外からの評価と行政からの評価がやっていて力になる。課題としてはインストラクターのスキルのある人を育てなければならないということ。

気仙地域 外の子供を受け入れる事も確かに大切だが、身近なところにいる地域の子供達を受け入れて地元の産業の事を知ってもらう事がもっと大切なのではないか。

上記のような意見が出されたところで、県としてはやはり『県北・沿岸圏域における産業振興の基本方向=取り組みの方針=』に沿って産業振興をはかっていきたいというお話でまとめられたような感じになりました。

会場からは、あらかじめ用意されていた方向性に沿うようにして集められた意見交換会だったのでは?トップダウン式のやり方ではなく、もっとボトムアップ式のやり方をするべきではないのか?という意見も出されましたが、その資料を読んでみたところ、取り組む考え方の方向性は我々ともだいたいあってると思われるので、今回はヨシとしました。

一回、休憩を挟んで夕食と懇談を兼ねて意見交換会は続行されましたが、この時は意見を発言しても誰もメモをとる人もおらず、そのままよくわからない形で意見交換会は終わってしまったような感じでした。

その時私が発言した内容は以下の通りです。

@今回の意見交換会に参加した実践者の多くがグリーンツーリズムでほぼ成功をおさめているようだが、成功談もそうだが、失敗談も大切。多くの失敗談を聞く事により成功へのヒントが見つかる。だから、今回のような意見交換会も良いけど、グリーンツーリズムの失敗談を語り合うような意見交換会も必要なのでは?

Aグリーンツーリズム事業は確かに良いモノだが、皆さんに後継者はいますか?ターゲットを中高年層や学校に絞る事もビジネスとしては大切ですが、このような事業を行えるような次世代をになう人材の育成にかかわるグリーンツーリズム事業ももっと力を入れていくべきではないでしょうか?

っと発言しましたが、あの席でメモをとる人や記録をする人は誰もいなかった。はたして県の職員の方は覚えていらっしゃるだろうか…。今回の意見交換で非常に不満に思ったところです。

まあいずれにせよ、これから県としてはよりいっそう教育旅行の受け入れなどに力を入れていくそうです。国としても『子ども農山漁村交流プロジェクト』(120万人の学童を自然の中での体験活動の推進する動き。小学校における農山漁村での長期宿泊体験活動)を展開していくそうで、教育旅行などの体験型観光のニーズは高まっていくそうです。そして、平成22年には体験型教育旅行を全国の小学校で行うそうなので、我が町がこの流れに取り残されないようにできれば良いなと感じました。

そのためには、やはり公的な機関が関連するグリーン・ツーリズム協議会を設置し、外的にも内的にも信用がおける窓口がある程度の期間で良いので必要なのではないかと思いました。

正直、我が町としてはかなり遅れています。他地域の皆さんの発言を聞いていて非常に悔しい思いでいっぱいでした。なぜこれだけ良い素材がそろっているのに先に進まないのだ!なぜ活かそうとしないのだ!

『町民から具体的に必要だと声があがってきていない。町としては精一杯やっている。』そのような事を町長がいつだかの議会で言っていた。

必要だから行動してきた。必要だから継続してきた。町民として精一杯やっている。

町はそれにどう応えてくれるのか…。一般町民として今後の展開に期待します。

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posted by 大和魂 at 14:25| 岩手 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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